睡眠時間と記憶
睡眠は、記憶の整理・定着に重要な役割を果たしていると言われてます。
睡眠中にノンレム睡眠とレム睡眠が繰り返されることで、日中に得た情報が脳に整理されて記憶として定着するとされてます。
睡眠不足や質の悪い睡眠は、記憶力の低下につながるので、規則正しく十分な睡眠時間を確保することが大切なわけです。
睡眠は、疲労回復や細胞の修復・成長にも必要なので、心身の健康や学習効率の向上にも寄与します。
記憶には、「宣言的記憶(顕在記憶)」と「手続き記憶」があります。
宣言的記憶(顕在記憶)は、事実や出来事を意識的に思い出す記憶で、エピソード記憶や意味記憶などが含まれます。
手続き記憶は、自転車の乗り方やスポーツの技術などを無意識的に行う記憶です。
これらの記憶は、ノンレム睡眠とレム睡眠の両方の働きによって固定されますが、そのメカニズムはまだ完全には解明されてないようです。
一般的には、ノンレム睡眠では脳を休める睡眠で、宣言的記憶の定着や「嫌な記憶」の消去が行われます。
レム睡眠では身体を休める睡眠で、「夢」を見ている睡眠です。
レム睡眠では新たな記憶を既存の記憶と関連付けたり、次回想起する際にスムーズにできるように「索引」を付けたりする作業が行われるとされています。
また、手続き記憶の固定もレム睡眠で行われると考えられています。
最適な睡眠時間は個人差がありますが、一般的には6時間あるいは7時間半とされてます。
これはノンレム睡眠とレム睡眠が1セットとし1時間半で、起床までにノンレム睡眠-レム睡眠のセットが4回または5回繰り返されることから算出されます。
就床後すぐに深いノンレム睡眠に入り、朝方に長いレム睡眠を取ることで、記憶力を高めることができるとされてます。
税理士試験の勉強の場合は「宣言的記憶(顕在記憶)」が該当するかと思われますが、日中に得た記憶が整理され記憶されるとするならば、覚えるべき論点をできるだけ頻繁に確認することが大切になってきますね。
また、睡眠時間を削ってまで勉強するよりも、隙間時間を有効活用して睡眠時間を捻出する方が賢いと言えます。
勉強途中の仮眠はどうなのか?については、調べてまた別途ご紹介します。
スポンサーリンク