過去問の回し方
過去問は税理士試験の勉強において非常に重要な教材となります。
過去問を効果的に活用することで、以下のメリットがあります。
過去問を解くメリット
初学の方は「過去に出題された問題を解く意味はあるの?」って思うかもしれませんが以下のようなメリットがあります。
出題傾向を把握できる
過去問を解くことで、どのような問題が出題されやすいか、どのような解答が求められるか、どのようなポイントが重要かなどを知ることができます。
また、試験委員の考え方や意図も推測できます。
実務よりな問題を出題する試験委員もいれば、誰も解けないような意味不明な問題を出す人もいます。
あらかじめ知っておくことで問題を解く際の優先順位の付け方の参考になったりするんです。
実力を測定できる
模試や答練と同様に過去問を解くことで、自分の得意・不得意な分野や科目を客観的に把握できます。
また、本番と同じ時間配分や環境で解くことで、本試験に対する慣れや自信もつけられます。
答練ではしっかり点が取れるのに過去問だとどうもうまく解けない、という経験は残された勉強時間の活用にかなり有効となります。
初見で解く難しさを知るには過去問はピッタリです。
知識の定着を促進できる
答練と同様に、過去問を解くことで、インプットした知識をアウトプットする機会を増やせます。
また、間違えた問題やわからなかった問題は復習することで、知識の定着度を高められます。
普段の答練と異なるのは、出題された問題には結構不備があることに気づける点が大きいです。
誤字脱字の他、解答欄が足りない、とか普通にあります。
解釈によっては税額が大きく変わる問題もありましたし、そんな時、合格可能性を高くするにはどう判断したらよいか?などは実際に過去問を解かなければ身に付かないところです。
過去問の回し方
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以上のメリットを得るためには、過去問の回し方にも工夫が必要です。
以下におすすめの回し方を紹介します。
早めに始める
過去問は直前期だけではなく、勉強期間中にも積極的に取り組むべきです。
早めに始めることで、出題傾向や自分のレベルを把握しやすくなります。
その時受けたらどうだったかが分かってしまうこともあり、温存したがる受験生も多いかと思いますが、過去問はあくまで勉強教材の一つ、と割り切るべきです。
年度順に解く
過去問は最新年度から順に解くのがおすすめです。
最新年度の問題は本試験に近い傾向や難易度を反映しているため、重要度が高いです。
また、年度順に解くことで、法改正や出題範囲の変化にも対応できます。
古すぎる問題は実際に解くというよりは、読んで理解するレベルでも良いかと。
模試形式で解く
過去問は模試形式で解くのが効果的です。
模試形式とは、本番と同じ時間配分や環境で解くことです。
模試形式で解くことで、本試験に対する慣れや自信をつけられます。
また、時間管理や取捨選択などの試験戦略も磨けます。
実際に出題された問題ですので、当時の受験生がどんな感じで解答したのか追体験することで、よりその問題に対する理解が深まりますし、あなたにとっての対策や覚悟も変わってくることでしょう。
まとめ
過去問をどう活用するかはあなた次第ですが、宝物のように温存しておくのは勿体ない教材ですので、早く手を付けるべきことを強調させていただきました。
大手受験予備校に通っている方は、直前期の答練が過去問の傾向を反映されているので、時間が無い時は過去問は眺める程度にして、答練をしっかりやりこむ方が近道の場合もあります。
合格するために優先順位をつけて戦略的に取り組みましょう!
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